この記事では、「人の手の構造を理解する」ことをテーマにお話します。
人物画は、絵を描いている人なら、一度は描いてみたいと思う方もいるのではないでしょうか。
私もそんな一人でしたが、人物を描く上で、人の構造を理解することは大切です。
今日は、手の構造に特化して、紹介いたします。
目次
- 手の構造①「手には膨らみと窪みがある」
- 手の構造②「指の長さの比率」
- 手の構造③「指の曲がる位置」
- 手の構造④「リラックスした時と伸びた時の違い」
- 手の構造⑤「指の形」
- 手の構造⑥「拳の形」
- まとめ
1. 手の構造①「手には膨らみと窪みがある」

手を表と裏から観察してみます。
左の写真で見ると、手には膨らみと窪みがあります。
右の写真では、指の関節を示しています。
指の関節は、上から第一関節、第二関節、第三関節と並んでいます。
第三関節と手首の角度は平行にはならず、小指側の方が狭くなっていきます。
次に横から手の形を観察してみます。

手の厚みですが、手首から指先に向けて緩やかに薄くなっていきます。
また、指を曲げると下の写真のように、張る部分と緩む部分ができます。

2. 手の構造②「指の長さの比率」

指の長さには個人差がありますが、
下記の式が目安になります。
A+B=C
A+B+C=D
また、親指と小指の長さもほぼ同じぐらいです。
3. 手の構造③「指の曲がる位置」

指が曲がる位置ですが、指の付け根からは曲がりません。
実際は、指の付け根より少し手首側あたりから曲がります。
おおよそ第3関節の裏側に位置します。
また、指を曲げると、指先は閉じる方向に集まります。

角度を変えてみると第三関節から曲がっているのがわかります。
次に掌から親指の曲がり方を見てみます。

親指は、手首にある指の付け根から大きく曲がります。
曲げてみると、付け根の膨らみが強調されます。
4. 手の構造④「リラックスした時と伸びた時の違い」

左はリラックスした時の手で、右は掌を広げた時の状態です。
リラックスすると指は、先に向かい集まる方向になります。
逆に、掌を広げるには、力をこめないと広がりません。
つまり、掌が広がっている状態は、力が入っている状態になります。
5. 手の構造⑤「指の形」

右の写真は、爪のある方の親指になります。
この向きの指の特徴は、
①爪は、階段上に起状している
②第一関節には、2つの張りがある
③関節と爪の付け根はほぼ平行にある
です。
また、左の写真のように逆側からみると、
指紋の中心に向かって、盛り上がっていきます。

この写真は、掌側から指の関節を観察しています。
指の内側の関節のシワは、皮膚の緩みが内側に巻き込まれるようにできます。
6. 手の構造⑥「拳の形」

左の写真は力を込めずに握った状態で、右の写真は力を込めて握った状態です。
力を込めると第二関節の位置がズレて、掌の筋肉が盛り上がり、シワが深くなります。

この写真は、握り拳を横から観察したものです。
強く握ると、第三関節は張り、引き寄せるように手首は捻れます。
7. まとめ
最後に、手の構造のポイントをまとめます。
①手には膨らみと窪みがある
②指の長さには、指の長さと甲の長さは同じぐらいなど、一定の目安がある。
③指が曲がる位置は、付け根より少ししたになる。
④爪の根本と関節は平行で、爪は起状の形をしている。
⑤手を広げるときは力が入る
⑥握り拳を作ると、第2関節がズレて、掌の盛り上がりが大きくなる。
クロッキーや人物のイラストを描くときに、身体の構造を知っていると、
よりリアルで、表現したいものに近づくことができます。
本記事は、そういった方のお役に立てると嬉しいです。